最期のブログ(4/4)

思い返すと、自分がした事で、大勢の人にさらに迷惑をかけ、心配をかけたと思います。
一方で、多くの方々の懸命な救助のおかげで助かったと思います。


これまでの人生を振り返ってみても、色々な人と出会い、
支えてもらった事で今の自分があると改めて思いました。


もし、
飛び込んだ時に携帯電話を落としていたら、
飛び込んだ時に意識を失ったままであったら、
陸まで泳ぎ着くことが出来なかったら、
携帯電話の電波が届かなかったら、
携帯電話が水没して使えなかったら、
電話で自分の居場所が伝えられなかったら…


色々と考えると、自分が助かったのが不思議ですが、
なぜか恐怖心は湧いてくることは無いです。


携帯電話と、自分の中の「何か」(生存本能だったのかな)
にも大変感謝しています。


結果的に自分で飛び込んでおきながら、自分で助けを求め、
救ってもらったという自作自演行為でしたが、
飛び込む前は、この展開は全く予想していませんでした。


ただ、今は生きていて良かったと思いますし、
新しい人に出会ったり、新しい経験をすると
(あの時に救ってもらっていなければ、この経験は出来なかったんだ。)
と、ふと思います。


日常生活の中で忘れてしまう事もありますが、神様からの
 ”もう少し生きていてもいいよ”
という言葉を胸に、生きている幸せを感じながら、
自分を支えてくれている多くの事に感謝しながら、残りの人生を歩んでいきたいです。




ここまで、長文&駄文を読んで頂き、ありがとうございました。
最期の最期に、自分が昔から好きな言葉を添えます。


しあわせは、あなたのすぐそばに たくさんあります。
それは、考え方とか、おもいやりのココロです。
そんな ちいさな しあわせたちを
みんあが たくさん みつけられますように。

最期のブログ(3/4)

110番へ電話をかけている事に気付きました。


 「どこにいるか分からないと、助けられないの。何が見えるの?」
と訊かれ、
 「橋が見えます。山が見えます。水が見えます。」
と答えていました。


 「もしかして、橋から落ちたの?」
その言葉を聞いて、自分が何をしたのか思い出してきました。


 「そうです。橋から飛び込みました。○○橋です。今は橋の下にいます。」
何とか状況を伝え、意識を失いながら待ちました。


救急隊員の方々がボートに乗って来たのが見えました。
背負って運んでもらったのは、かすかに覚えていますが、気が付くと救急車の中にいました。


救急隊員の方々に
 「すみません。本当にごめんなさい。」
と謝り続けました。


 「家族へ連絡するから携帯電話を借りるよ。」
と言われ、携帯を使おうとしましたが、電源が入らないようでした。


口頭で実家の番号を伝え、両親などに連絡をとってもらいました。


病院に着くと色々な検査を受けましたが、大きな怪我はありませんでした。
一ヶ所、下腹部を切っていたので、縫合手術をしました。


両親がその日のうちに名古屋から新幹線で来てくれました。


その時に母が言ってくれた
 「神様が”もう少し生きててもいいよ”って言ってるんだよ。」
という言葉が一番印象に残りました。


その夜は疲労困ぱいでしたが、全く眠気がこなかったです。
頭の中が混乱していましたが、ただ涙が止まりませんでした。

最期のブロク(2/4)

まだ人はまばらにいましたが、橋の近くまで行くと誰もいませんでした。
初めて来た場所だったので、まずは橋の反対側まで歩いてみました。


橋の途中で一人の男性とすれ違いました。
この橋は自殺で有名な場所なので、もしかしたらと思いましたが、
振り返らずに通り過ぎました。


橋を渡りきって気になったのが、その男性と時々通る車でした。
そのままもう少し歩いてみましたが、山の中なので誰もおらず、何もありませんでした。
引き返し、橋に向かって歩きました。


ここは心霊スポットとしても有名な場所であり、その時はすでに日が落ちて、
あたりは真っ暗でしたが、恐怖心は感じませんでした。


橋に戻ってくると、男性の姿は無く、車も通っていませんでした。
手袋をはめて、フェンスをよじ登り、鉄格子を乗り越えました。
躊躇はなかったです。


その先の記憶は断片的にしか覚えていないです。
何度か気を失っていたと思います。


最初に気が付いたのが、水面に顔を出した時でした。
ここが何処なのか、なぜ水の中にいるのか、全く分かりませんでした。


ただ、息が苦しくて、水面でひたすらもがきました。
まわりを見渡すと近くに陸地が見えず、どこに向かって泳げばいいのか分かりませんでした。
何度も水の中に引き込まれそうになりながら、やみくもに背泳ぎの体勢でもがき続けた。


どれくらい泳いでいたか分かりません。
何度も気を失って、ほぼ記憶が無いです。


ただ、夢をみた時のようなイメージで、フラフラになりながら陸地に着き、
歩くこともできずに、へたりこんだ記憶だけが残っています。
それすらも現実だったのか夢だったのか、今でも分かりません。


その後、記憶が朦朧としながらも、携帯電話をかけていました。
どこに持っていたのか、どこへ電話をかけたのか、全く覚えていないです。


まるで自分の意識とは別の、自分の中の「何か」が自分を動かしているようでした。
電話の内容も、まばらにしか覚えていませんが、覚えているのが
 「お願いします。助けて下さい。」
と叫んでいる事でした。


電話の相手は女性の声で、
 「助けてあげるから、どこにいるのか、何があったのか教えて。」
と言っていた。


でも、自分の中の「何か」は、
 「ここがどこか分かりません。何があったのか分かりません。」
と叫んでいました。


電話は何度も途中で切れました。
その度に「何か」がかけ直し、
 「助けて下さい。」
と叫んでいました。